今月のテーマ

Magic 10 & Beyond Ⅰ :マジック10&ビヨンド Ⅰ

abhyāsa-vairāgyābhyāṁ tan nirodhah
アビヤーサ ヴァイラーギャービヤーン タン ニローダハ

“全てのヴリッティ(=vrittis)と考え(=thinking)がゆったりと静まること、マインドスタッフ(心のステート=mindstuff)の改変は、自己探求する(=self-abidance)という内面的修練を永続的に続けること、つまり、体と心を超越したもが ‘私’であると受け入れること、また取捨選択を通して無執着となることによって実現が可能です。”
PYS I.12(Shri Brahmananda Sarasvatiによる解説)

マジック(魔法)は、自分自身、他者、そして世界に対する知覚の変化によって起こります。
ヨガの実践者にとって、その変化とは一時的で誤った識別から離れ、永遠に向かう動きです。芸術や科学の追求者は皆、それぞれが自身の作品や研究を通して自分を一人前だと感じるためには、修練と謙虚さの両方が必要であることを知っています。究極的な言い方をすると、自己実現とは内側への孤独な旅であり、そのために私たちは、独立性、つまり他人ではなく自分の内面に頼ること(=内なる旅)を学ぶべきです。内なる旅とは永遠のアートマン Atman への旅、終わりのない永遠の旅です。Magic Ten and Beyond は実践的な本であり、永遠の旅へのガイダンスを提供します。

繰り返すことによって、マジックは強くなるのです。その成果をもたらすための修練は、毎日決まって行う必要があります。それは、歯を磨くような良い習慣になるべきで、しかも歯を磨くのと同じく、毎日のヨガの修練も一日中する必要はありません。まず朝一番に行い、その恩恵が残りの日にあらわれるようにします。しかし何らかの理由で朝一番に修練をすることができないなら、その日遅くか、寝る前に行ってください。
重要なことは、繰り返し継続をするということです。特定な結果にとらわれずに長い間一貫して、日々修練することによって、その恩恵は自然と得られるものです。
アヴィアーサ(=abhyasa)とは、長い間何かに止まっていることを意味し、ヴァイラーギャ(=vairaga)は離欲を意味します。結果を期待せずに修練することは、いわば、手放し神に委ねることを知るヨギーの方法です。
変化は常にわずかでゆるやかですが、修練を継続し、心からその成果に身を委ねれば必ず皆さんも変化という果実を味あうことができるでしょう。どうかベストを尽くし、後は神に委ねてください。

ヨガのおかげで、至高の神とのつながり、永遠の幸福そのもの、つまりあらゆるものや条件に依存しない幸福そのものを思い出すことが出来ます。
ヨガは、全ての生き物、それぞれの中に、永遠の魂、アートマンがあることを教えてくれます。
ヨガの修練によって、私たちはアートマンに再びつながり、いつかは死を迎える我々の体は真の自分の姿ではなく、不滅の魂が宿る場所だと理解することができます。
ヨガの修練によって、私たちが誰であるかということに対する認識は、時間がたつにつれて実行者から参加者へと錬金術的に変化していきます。悟りを開いたヨギは、真実の光を導く存在として生きます。
彼、もしくは彼女が本当は誰なのかを思い出すのをガイドしてくれるヨガの修練は沢山あります。
それらのいくつかの修練法も本書にて探求されています。
例えば、マントラ、祈り、祝福、アファメーション、ビジュアライゼーション、アサナ、ダンスステップ、クリヤ、プラナヤマ、瞑想、深いリラクゼーション、鳥に餌をあげることなどです。

サンスクリット語の「サダナ」は、「意識的でスピリチュアルな修練」を意味します。
ヨガの修練とフィットネス・エクササイズを区別するのは、その意図が何かと言うことです。
あなたが悟りへ近づける意識的な意図を持って修練に従事するとき、それはサダナです。
サダナは決して自分のためにすることではありません。
それは常に自己、又は分離されたエゴを乗り越え、より高い神聖の一部であると言うことを自覚することです。
あなたから実行者の状態を手放す手助けとする必需要素である「神に対する献身または愛」を意味するバクティが欠けた修練は、あなたは体と心であると同一視し、人生の浮き沈みに翻弄させ、世俗的な現実に縛られ、物質的な物の蓄積と真の実行者(= the Supreme Self)としてのあなたを忘れるといった一時的な幸福感の追求は、あなたを自我中心主義と目標志向に留めます。

この本では、ヨガの歴史と古代エジプトの歴史にはつながりがあるんじゃないかという私の考察についてもふれています。 この思いがあったので、私は10年前にエジプトに行きました。王の部屋があるピラミッドの中で、私は幽体離脱の経験をしました。その翌日、私はカイロ博物館でアサナを取っているかのように見えるヨギーの絵を見つけたのです。その後、エジプトの学者にお会いし、ヨガの修練を表しているかのように見える10のヒエログリフでできたエジプトカルトゥース(象形文字)と呼ばれれるマジックサークルを見せて頂いたのです。

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